「この匂いはなんですか？」

当院に、初めていらっしゃった方や、鍼灸が初めての方によく、ご質問されるのが、当院の匂いのことです。

これは、お灸のもぐさのにおいなんです。

私は、この匂いがとても好きです。

患者さんからもよく、お香の匂いですか？

と聞かれることが多いです。

匂いだけでも、癒される感じがするんですよね。

私が鍼灸師になってから約15年になりますが、特に病気もせず、1日も休みなく働けているのは、皆さんの施術したお灸の匂いを吸っているからかもしれません。

お灸に使われる、もぐさは、何でできているのでしょうか？

これは、ヨモギの葉っぱの裏にある、白い毛を乾燥させたものなんです。

ヨモギといえば、草餅や、団子にも使われている食べても体に良いものですね。

ヨモギが、お灸のもぐさになるまでの過程を簡単にご説明させて頂きます。

ヨモギを乾燥させて、粉々にして、篩（ふるい）にかけると緑の葉っぱの部分など、もぐさに関係ない部分は下に落ちますよね。

そして毛の部分は、ふるいに残ります。

このような作業の繰り返しでできたものなんですよね。

もちろん製造メーカーは、それを機械等を用いて行っています。

当院では、手作りではなく、業者さんから購入しております。

ヨモギからできているので、もぐさは、自然のめぐみで栄養素がたっぷりなんです。

ただ単に、ツボを温めるから効果があるのではなく、お灸の成分が皮膚を通して体内に浸透ていくので、すごく温まるし効果もでるんですよ。

その成分とは、シネオールという精油成分の効果が大きいと言われています。

精油は、エッセンシャルオイルとも言われており、100％天然のものです。

お灸のもぐさについてご理解していただけたでしょうか？

当院に、初めて来られた方が驚かれるのが、当院の匂い。

その匂いの正体は、お灸のもぐさの匂い。

今までご来院された方で、苦手だという方にはお会いしたことがないほど、癒しの良い香り。

私が、鍼灸師になって１５年間、休まず仕事を継続できているのは、皆さんに施術しているお灸の煙を吸っているからかもしれない。

お灸は、シネオールという精油成分が入っているので、ただ温めているだけでなく皮膚を通して、その成分が体内の浸透していく。